干支のトリビア・豆知識
2021年丑年の年賀状にも便利な情報いっぱい。

牛(丑)に関することわざ・慣用句・格言

・草木も眠る丑三つ時
気味が悪い程、ひっそりと静まりかえっている真夜中のたとえ。現在の時間でいうと午前2時〜2時30分のことを指す。

・鶏口となるも牛後となるなかれ(鶏口牛後)
大きな集団の中で尻にいて使われるよりも、小さな集団であっても長となるほうがよい。

・牛耳を執る(牛耳る)
同盟の盟主となることという意味が元だが転じて、主導権を握るという意味でつかわれることが多い。起源は、古代の中国で同盟の盟主が牛の耳を切りその血を諸侯で飲むという儀式から。

・牛も千里、馬も千里
早くても遅くても、また上手でも下手でも、行き着く結果は同じだから慌てるなというたとえ。

・牛を馬に乗り換える
劣ったものを捨て、すぐれたものに乗り換えること。また、自分にとって不利なほうから有利なほうに切り替えることのたとえ。

・馬に乗るまでは牛に乗れ
高い地位に就く前に、ひとまず低い地位に就いて実力をつけよということのたとえ。また、最善策が取れないならば、次善の策を取れということのたとえ。

・牛に経文
いくら言い聞かせてみても、何の効果もないことのたとえ。馬の耳に念仏と同義。

・牛に引かれて善光寺参り
牛に引かれて善光寺参りとは、思いがけず他人に連れられて、ある場所へ出掛けること。また、他人の誘いや思いがけない偶然で、よい方面に導かれることのたとえ。

・馬を買わんと欲してまず牛を問う
高価な物、相場のわからない物を買うときには、まず身近な物の値段を尋ね、その店の掛け値を知れという教え。

・風馬牛
自分とはまったく関係がないこと。また、そういう態度をとること。

・牛は牛連れ、馬は馬連れ
同類や似た者同士は自然と集まりやすいことのたとえ。また、似た者同士で物事を行えば、うまくいくということ。

・牛売って牛にならず
牛を売った代金で、代わりの牛を買おうとしても金が足らない。 だれでも自分の物は高く評価しがちで、売りは安く買いは高く、人にもうけられるだけだ。買い替えると損をすることのたとえ。

・角を矯めて牛を殺す
牛の曲がっている角をまっすぐに直そうとして、かえって牛を死なせてしまうことから、小さな欠点を直そうとして、かえって全体をだめにしてしまうたとえ。

・牛負けた
馬勝った(旨かった。おいしかった)というしゃれの言葉。

・牛の骨
馬の骨と同じ。素性の知れないもののたとえ。

・牛の糞
外側が固いが内側が柔らかいことのたとえ。また、見かけと実際が違う者のことも言う。

・牛歩(牛の歩み)
進みが遅いことのたとえ。国会で牛歩戦術が使われ有名になった。

 

参考文献:十二支(えと)のことわざ辞典 加藤廸男 著  日本地域社会研究所
 世界の故事名言ことわざ総解説 自由国民社 江川卓 他著


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