亥(猪)関することわざ・慣用句・格言
・猪突猛進
前後のことを考えずに猛烈な勢いで突き進むこと。
周りへの配慮や反省なしにがむしゃらにやり抜くこと。
・猪見て矢を引く
事が起こってからあわてて対策を講ずること。
・猪武者
向う見ずに一直線に敵に向かって進む武者を、猪の直進する性質からたとえたもの。
・山より大きな猪は出ぬ
入れ物よりも大きな中身などあり得ないというたとえ。
また大げさな言い方もほどほどにしろということ。
・遼東の豕
世の中で知られているようなことを、自分だけが知っていると思い込んで得意がることのたとえ。
「豕」は猪の古称。また、豚のこともいう。
・豕を抱いて臭気を忘る
自分の欠点や醜さは自分ではなかなか気づかないものというたとえ。豕は臭いものだけれども豕をかかえている本人にはその臭さがわからないことから。
・猪も七代目には豕になる
猪ですら年月を経て豚になることから。
長い年月をかければどの様なものでも変化するという事。
・馴染みては猪の子も可愛
どのようなものでも近くにいて慣れ親しむと情が移ってかわいく思えるという事。
・しし食った報い
悪事を働いた後には受けなければいけない報いがあるという事。
・御猪口
おちょこ。日本酒を飲むときなどに用いる小さな器。
中国では豚の口という意味である。
参考文献:十二支の動物たちの生き方辞典 加藤迪男 編