干支のトリビア・豆知識
2024年辰年の年賀状にも便利な情報いっぱい。

竜(辰)に関することわざ・慣用句・格言

登竜門
「竜門」は、中国の黄河中流の急流、ここを登った鯉は竜に化するという言い伝えから、困難であるが、そこを突破すれば立身出世できる関門の意、また運命を決める大切な試験

竜は一寸にして昇天の気あり
優れているものは、幼い時から非凡な才能があるということ

竜が雲を得る如し
竜が雲を得て天に昇るように、英雄豪傑などが機に臨んで盛んに活躍すさま

足元から竜が上がる
身近なところて゜突然意外なことがおこること、また急に思いついて物事をはじめること

時至れば蚯蚓(ミミズ)も竜になる
時流に乗って地位を得れば、才能がない者でも権威をふるうようになると言うこと

竜馬のつまずき、龍の駒にもけつまずき
どんなに優秀な馬でも時にはつまずくことから、名人も賢人でも、失敗して間違いを犯すというたとえ

竜の鬚をありが狙う
自分の弱小な力量を願みずに、強大なものに反抗すること、また、大それた計画や無謀なことをするたとえ。

竜頭蛇尾
頭は竜のように立派だが、尾は蛇のように尻すぼみになるという意味から、始めは勢いが盛んであるが、終わりは振るわないことのたとえ

画竜点睛
わずかなことであるが、それを加えることによって物事が完成、成就することのたとえ

竜の鬚を撫で虎の尾を踏む
大きな危険を冒すことのたとえ

虎口を逃れて竜穴に入る
虎の住みかを逃れたのはいいが、竜の穴に入りこむことで、一難を逃れてさらに他の難儀にあることのたとえ

竜虎相搏つ
「竜虎」は、力量の伯仲した天下を二分する英雄のたとえで、互角の力を持った強者同士が激しく争って対決すること

雲蒸龍変
雲がわきあがり、龍がそれに乗って不思議な働きをすることで、英雄・豪傑が機会を得て世に出て活躍するたとえ

龍の鬚を撫でる
極めて危険なことをするたとえ。「虎の尾を踏む」と対になって用いられることが多い

雲は龍に従い、風は虎に従う
龍は雲を従えることによって勢いを増し、虎は風を従えることによって早さと威を増す、物事はそれぞれ相似たものがいっしょになったり、いっしょになろうとしたりして、うまくいくものだというたとえ

龍の水を得る如し
龍が水を得て昇天するように、強いものが一層勢いを得ること。また、ところや時宜を得て大いに活躍すること

龍と心得た蛙子
天才と思ったわが子が、やはり親と同様に凡才であったという意味である。親の欲目からくる見込みちがい

昇竜
空に昇っていく竜。勢いのよいさまのたとえ

竜に翼
もともと強い竜に翼を与えればさらにその力を増すことから、勢いの強い者に更に威力を添えることのたとえ。鬼に金棒という意

竜蟠虎踞
竜がとぐろを巻き、虎がうずくまるように、抜きんでた能力を持つ者がある場所にとどまり、権勢を振るうことのたとえ。また、ある地域で、すぐれた能力を存分に発揮すること

竜の雲を得たるがごと
勢いに乗ずること

屠竜の技
竜を殺すわざのこと。非常に巧みであり、あるいは高尚であるが、実際の役に立たない無用の技芸のこと

群竜無首
多くの竜がいても、頭目の竜がいない。指導者を欠き、物事がうまく運ばないたとえ

竜驤虎視
竜が天にのぼり、虎がにらみ視る、威勢が盛んで天下を睥睨するさま

逆鱗に触れる
竜の喉のしたの逆鱗に触れると竜が怒ってその人を 殺したという言い伝えから目上の人を激しくおこらせること

亢竜悔い有り
天高く昇りつめた竜は後は下るしかないことを知って後悔する。高い地位にのぼり、 栄達をきわめた者は、あとは衰えるばかりだから身を慎むべきであるとのたとえ

竜駒鳳雛
優れた子馬と鳳凰のひなに例えて、素質の優れた子供のことを指す。

伏竜鳳雛
才能はあるが機会に恵まれておらず世間に知られていない大人物、または将来有望な若者。

参考文献:十二支(えと)の動物たちの生き方辞典 加藤廸男 著  日本地域社会研究所


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